チラウラヤーン3号

その辺のプログラマーのチラ裏です。

地元である石川県の友達に「新宿より金沢の方が都会って感じがする」と言った時「いや、それはないわ。言うまでもないことだけど」と返されたことが何度もある。

金沢には何か自分を圧倒するものがあったのに、新宿にはそれがなかった。

論理的にはもちろん新宿の方が人も多くて発展もしてるのは分かってるんだけど、金沢と新宿それぞれの地に生まれて初めて足を踏み入れた時の感覚に、自分の中で大きな違いがあった。

その理由が今日わかった気がする。

東京は、他所者の町であるがゆえに、他所者に開けてると言える。

対して、金沢においては「県で言えば自分の地元なのに、誰も知っている人がいない」「街と言えど地方都市なのに、田舎にあるべき馴れ馴れしさがなく、形式的によそよそしく人に接する様子が気取っているように映る (ひどい)」という逆恨みとも言える感情を抱いているせいで、自分が受け入れられている感覚がなかった。そして、その疎外感と金沢に対する心理的な距離感が、自分の中の都会が備える性質に符合していたことで「金沢の方が都会」と錯覚していたようだ。

嗚呼、身勝手な自分。

じゃー、せっかくそういう内省ができたんだから、これからの自分としては、他所者であろうとも積極的に歓待していくような気持ちを備えていきたいと思う。

排他的なのは町じゃなくて、自分の方だったんだ。

まー、新宿に初めて立ち入る前に、東京に過大なイメージを持ちすぎて期待しすぎてたっていうのもあるけども。