勉強すればするほど、友人たちがいかに頭がよいか、謙虚に努力してきたが分かってきた。
今までは「言うてオレかて本気出したら、ポテンシャルでは負けへんけどなw」ぐらいにたかをくくっていたんだけど、とんでもない思い違い、思い上がりだった。
イメージと実践に大きな隔たりがあることは知っていたけど、実感を伴うことは難しかった。今なら分かる。もし隔たりがないのならば、ワールドカップサッカーの試合を見て、その動きをイメージするだけで誰もがスター選手になれるはずだ。しかし、そうはならないし、なってはいない。
肉体組織のもつ力の出力特性や神経反応、記憶された知識やその引き出し力を訓練により増大・強化、または弱化などにより調整しない限り「思った通りに動く/考える」こと、つまり、「高い再現性」は実現できない。その過程を、人によっては努力と呼んだりする。
- 「簡単にできると思ったことが、やってみるとできなかった」
- 「能力を試験などで数値化してみると、その数値が想定よりかなり低かった」
そういった体験を通じて、自分の弱さと他人の強さを感じとることができる。慢心は薄まる。
謙虚になる方法とは、今の自分の能力で理解できないことを勉強することだった。
「できない、わからない」という気持ちを強く味わうことで、何かができない他人のことを、少しは共感をもってみれるようになった気がした。
- 作者:松井 住仁
- 発売日: 2019/09/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
謙虚なリーダーシップ――1人のリーダーに依存しない組織をつくる
- 作者:エドガー・H・シャイン,ピーター・A・シャイン
- 発売日: 2020/04/22
- メディア: 単行本
↑図書館で探して読んでみようと思う。