チラウラヤーン3号

その辺のプログラマーのチラ裏です。

前にいた職場の偉い人が

  • 顔が綺麗で
  • 身長も高くて
  • 東大卒で
  • 筋トレも強くて
  • システム開発力も高くて
  • 奥さんが美人で
  • 交友関係も広くて

みたいな完璧超人だった。

それとは別に僕の親友は

  • 彼女いなかったことがないくらいずーっとモテてて
  • 結婚して可愛い子供にも恵まれて
  • 肉体はムキムキで
  • ファッションもカッコよくてオリジナリティがあって
  • 話も面白くて、頭の回転が速くて
  • 読書家で文学に精通してて

みたいな、自分からしたらこれまた完璧超人。

じゃあ「彼らと入れ替わりたいか?」って聞かれると、入れ替わりたいとは思わないのはなんでだろ?

どれだけ憧れてどれだけ好きな人でもどれだけ偉大な人でも「じゃあ、その人と入れ替わって生活したいか?」といわれるとそんな気にはならない。それが成田凌であっても岡田准一であっても村上春樹であってもキアヌ・リーブスであってもフォン・ノイマンであっても。

それはいいことなのか?よくないことなのか?

「今からお前は完璧な人間になる。生活にも恵まれて、幸福な人生を送る。ただし、今のお前は一度死ぬ。記憶も引き継がれない」

あー死ぬのが嫌なだけなんだな。なるほど。でもそれって贅沢な話だよなと思わないでもない。カースト制度で一生し尿を汲み続ける人や完璧を求めて去勢をして自分の性器を食べちゃうような人たちに聞いたらなんて言われるだろうか。「あんたは自分が可愛いだけの甘ったれだ」って言われる気がする。

自分に執着しすぎてる気がする。何をどうしようが明日から自分の遺伝子や脳味噌のデータをゴリっと書き換えたりはできないし、異物を細胞内に取り込んだりはできないんだから、執着しなくても自己は非自己にならない。

えーと、なにが問題なんだっけ…。忘れた。眠いのでとりあえず20分だけ寝よう🥱

都市伝説って、インターネット普及以前は、直接会っての会話や電話とかで緩やかに発生地域から全国に伝播していったんだよねえ?

今は何が突飛な言説があればTwitterとかfacebookとかで当日中に広まっちゃう。

昔なら「ーーちゃんは耳が早い」とか「どこからともなく情報を仕入れてくる」とかって、その人脈やネットワークに一目置かれてた人が、その特色を失ってしまったことになる。

* * *

そんな一瞬でみんなが知っちゃうようなことじゃなくて、ゆっくりと人伝にしか伝わっていかない情報が、なんだか急に恋しくなった。

となると、現実的に繋がっている人の、その人となりとか、その人って実はこんなことする人なんだとか、そういう、ごく限られたコミュニティにしか価値のないことが該当するだろうか。

もしそうなら、色んな人と知り合うのが楽しみに思えるような気がしてきた。人を知れば、離れたときに、その人がどう変わったかとか、もっと深いところではどんなことを考えているかを知りたくなるから。

私たちは、ピーチクパーチク囀り鳴く鳥の群れなのだ。

小さい頃よく放送してた気がするけど今は見かけなくなった昔の映画

マスクとかオースティン・パワーズとかそういうマーケティング臭の濃いやつとか、 バック・トゥ・ザ・フューチャーみたいなヒット作は除くとして、

うーん。もっとあった気もするんだけど...

別に「よく放送してた」とか「今は見かけなくなった」というほどでもないやつ↓

うーん。なんか違うなー。企画倒れだ。うーん。

  • 美女が毎回タンパク質の腐った匂いと口臭をきつくさせながらキスしてきて、吐くぐらい気持ち悪くなるのが2ヶ月ぐらい続けば美女のこと嫌いになるんじゃないのか?
    • でも人類史を振り返れば、ご先祖さまはみんな臭かったわけで...
    • それでも繁殖して繁栄したわけで...
    • 今年もまた夏がやってくるわけで...
    • (美女のみなさん、ネタにしてすみません...)

赤っ恥の確率

今まで大失敗したこと、赤っ恥かいたことって何回あったのかな。

40年で100回あるんだろうか?

昨年、自分の大失敗や赤っ恥や黒歴史をまとめてリストにしたのでそれをカウントすることにした。 漏れもあるだろうけど、かなり頑張って思い出してリストにしたのと、リストにないものを思い出すたびに追記していたので、 自発的に引き出せる漏れってあと10個ぐらいだと思っている。

ちなみに、リストアップした動機は、こういうのを思い出して反芻して死にたくなることが嫌だったから。 反芻してしまう理由・原因は、忘れないように反復して思い出すことで詳細化して、ミスの再発防止策を講じるための脳の機能が働くからだろう、 という仮説を立てた。もしそうなら、いつでも思い出せるようにメモしておけば、心置きなく忘れられるし、それがその後の人生の糧として本当に価値のある重要な失敗であるのなら、そのメモを見返すことでいつでも思い出せるようになるし、頑張って覚えておかなくても大丈夫という安心感が得られる。 結果的に、死にたくなることは減った気がするし、消えたくなるようなことを思い出したところで「脳の生理的な反応がそういう処理をさせている」と、その処理を傍観者として眺めることができるようになってきた。

さて、リストをカウントした結果、その数は90個だった。 漏れがあるとして100個だ。 この40年間を日数に直すと、365日 * 40年 = 14,600日。 赤っ恥 100 回 / 146,00日 → 146日に1回。

半年に1回ぐらいじゃん。赤っ恥かいてるの。

0.68%ですよ。1.0%未満ですよ。

「俺なんかいつだって全然ダメだ。カスでカッコ悪いクソ野郎だ」って思うこともあったけど、 主観的には 24/365 で失敗しているように思えて、その実半年に一回だったんなら、これは多いとは言えないね。

少なくとも、365日のうち、363日は赤っ恥をかかずに済んでいるということなんだし。 主観的な思い込みは記録と論理で修正を試みることができる。 (プライドの高さや恥を恐れて行動に踏み切れないことに悩む人にもおすすめな手法であると思う)

よかったよかった。世界が平和でありますように。

(なお「人生で成功・幸福を味わった瞬間リスト」も作ってある。こっちは 18個だった)

週1でやってる10kmジョグが53分を切った

  • あと3分縮められれば中級者の仲間入りだ!
  • 計画的にタイムを縮めていこうと記録を録り始めたのが2ヶ月前。
  • その時点では59:30だったので、2ヶ月間タイムを意識してランすると5分縮まるのか...?
  • じゃ、仮目標として今年の4月中旬には 50 分を切りたい。そして中級者を名乗りたいぞ...!

『批評理論入門』を読み終わった

一家に一冊、『批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義』廣野由美子 (中公新書) - ゴールデンレトリバー撫でたい で紹介されていた「いかにテキストを読むか」の視座を与えてくれる本。

上記ページは現在はリンク切れ (新規個人サイトに移行中?→ブログ主さんから本記事にコメントいただきました!再公開の予定はないとのこと)。 ブコメにも参考になるコメントがあったが非表示になったようだ。 上記記事とブコメから本書が、文学の読み込み力、批評力・レビュー力を磨きたい人にとっての定番本だということを知った。 その評判の通り良書だった。id:yunastr さんとブコメの皆さんに感謝。

積読があと350冊もありながら、新しく本書を購入して優先的に読んだ理由は、 今後の積読消化においてもまだまだ文芸書は読むことになるので、 どのみち読むなら「読み方」を知っている方が記憶に残せると目論んだから。

一昨年末に読書習慣の獲得を志して以来、小説を読む時にはメモをとりながら読むようにしていて、 読後には要約やレビューを書くようにしてるんだけど、 今の自分の読み方ではどうにも焦点のぼやけた文章にしかならず、 それはそのまま記憶の形のイメージとも一致していた。 説明が曖昧にしかできないものって、理解も曖昧だし記憶も曖昧だ。 そして「XXのシーンが迫力があって面白かった」「XXのくだりにはとても考えさせられた」以上のことが言えない自分が悔しかった。

この辺の感覚はプログラミングの実装時の心理を彷彿とさせた。 言葉で説明できない状態またはイメージが正確にできてない状態でコーディングを始めると、核心のぼやけた、とっ散らかったコードになる。

まだ1周しかしてないので、自分の中にテクストを読む技法がまだ定着しておらず、明らかに再読が必要だけど、 何度も読み返して、文芸作品をより深く理解できるようになることに希望を抱いている。

あとがきによれば本書の原題は『新・小説神髄』だったそうだ。 原題が表す通り、本書は批評そのものについての解説に閉じるのではなく、 批評における視点を紹介することでそれがそのまま小説の技巧の紹介にもなっている (第一部が小説技法篇で第二部が批評理論篇となっている)。

1周目の雑感としては、

  • 批評手法が多様なのは想像してはいたが、時代によって流行り廃りがあり、ある批評軸への反論として別の批評軸が生まれたりと歴史の変遷がある。
  • 批評観点はそれ自体が小説技法ともなり得る。

といったところ。

楽器を練習すれば、楽曲演奏がより深く解釈可能になるのと同様に、 「文学を読む」という行為においてもおそらく、ゆくゆくはそれを自分でも作ってみることで、 その質も判断しやすくなっていくのだろうと想像した。

ブコメにて紹介されていたその他批評入門本の中でメモしてあったのは次の通り。