都市伝説って、インターネット普及以前は、直接会っての会話や電話とかで緩やかに発生地域から全国に伝播していったんだよねえ?
今は何が突飛な言説があればTwitterとかfacebookとかで当日中に広まっちゃう。
昔なら「ーーちゃんは耳が早い」とか「どこからともなく情報を仕入れてくる」とかって、その人脈やネットワークに一目置かれてた人が、その特色を失ってしまったことになる。
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そんな一瞬でみんなが知っちゃうようなことじゃなくて、ゆっくりと人伝にしか伝わっていかない情報が、なんだか急に恋しくなった。
となると、現実的に繋がっている人の、その人となりとか、その人って実はこんなことする人なんだとか、そういう、ごく限られたコミュニティにしか価値のないことが該当するだろうか。
もしそうなら、色んな人と知り合うのが楽しみに思えるような気がしてきた。人を知れば、離れたときに、その人がどう変わったかとか、もっと深いところではどんなことを考えているかを知りたくなるから。
私たちは、ピーチクパーチク囀り鳴く鳥の群れなのだ。