チラウラヤーン3号

その辺のプログラマーのチラ裏です。

MASTER キートンで、キートンがフェンシングの教官ウルフからこんなセリフを言われてた。

キートン、君の戦い方は実にユニークだ!だがユニークすぎる!!プロフェッサーにはなれないな。戦闘のプロとしては甘すぎる!せいぜい達人(マスター)止まりだ」

中学生ぐらいの時に読んで、この意味がよく分からんかった。ユニークな戦い方ができるほどの達人やったら実力はプロフェッサーより上ちゃうん?そんならプロフェッサーにもなれるんちゃうん?て。

コミックのタイトルにこじつけた無理矢理な、それっぽい雰囲気だけを匂わせたシーケンスだと解釈してた。

今にして思えば、これは「教官として必要な資質とは、例えば定石のように技に再現性を持たせられるよう説明・指導し、最初から戦闘力が秀でていない者も含めた誰もがある程度高度な戦い方ができるようにするのことであり、予測不可能・変幻自在な戦い方で戦い抜く能力は個人としては優れた力だが、集団戦術の求められる戦場に送るための兵士育成には普遍性がなさすぎる」と言うことだったのだろうか。

ウルフが言った「達人」とは「集団を率いうるものではなく、個人としてのみ難局を打破する力を持つ者」という評価だったのではないか。

でもなー、第1巻ではオックス・ベイヤーがキートンに対して

「思い出したよ。あんたとはブレコンビーコンズ国立公園で会ったことがある。俺が入隊試験を受けた、SASのサバイバル技術の……教官(マスター)だ!!」

と言ってるんだよなあ。

教官言われてるやん。

それにフォークランド紛争では軍曹の職位で王子救出作戦に活躍したんじゃなかったっけ。それって部下を持って率いた、ってことよね?設定とプロットが割と場当たり的に作られたか? うろ覚え杉田。英国政府から王族救出の特命を受けたのは湾岸戦争。軍曹ではなく曹長で、それは名誉除隊時の職級だった。moudameda. (ref: MASTERキートン - Wikipedia)

まー、年季の入った老練の教官からすれば、キートンの教官力はまだまだやで、ということやったんかね。

ちなみにウルフという人物は、至近距離なら拳銃を持った相手に確信を持って勝つことのできるナイフの達人です。この人ね。

machida77.hatenadiary.jp


あー、でもたしかに、例えばジョン・フルシアンテ長岡亮介が講師として長く人を教える立場に据えられるかというと、そりゃープレイヤーの方が個性が発揮されるよね、ってなるわ。

大学教授でも研究成績がいい人と教えるのが上手い人は必ずしも同じじゃない。

とは言え、キートンは有事の際は訓練教官として復隊を請われるぐらいの人柄には思えるけど。


原作者表記されている勝鹿北星は最初の数巻しかプロットに関わってないらしいが、個人的に面白いと思えるのはその最初の数巻だけなんだよなあ。本作を本作たらしめた重要パートだと思う。10巻前後から最終巻までは、なんだか、それまでとはトーンが違うんだよなあ。作者の教養を匂わせるセリフや仕掛けもガラリと減る。

乱暴に言うと、原作者が付かない浦沢作品と同じ匂い = 浦沢氏の得意な6, 7割の力で描いた「面白そうな雰囲気演出」優先の、白々しい画の匂いがする。

(セーブした力でヒット作を生み出す鼻持ちならない様は岡田斗司夫氏もBSマンガ夜話で揶揄していた)

原作がつかない浦沢作品で白々しいと思うのが、登場人物が恐怖の表情を浮かべるシーンで、話の流れや心理的な攻防の厚みに比べて、恐怖の表情が大袈裟すぎるのだ。悪く言えば、子供騙しであり、氏の卓越したマーケティング能力により演出された大衆受けしそうな煽ったカメラワークが見える (菅野よう子バリの迎合力の強さ)。

問題なのは、なにより描いてる作者自身がその場面に対して恐怖を感じてなさそうなところ。「こんぐらい出しときゃ、ライトな読者層は怖がってくれるだろう」と舐めプしてそうなところが透けて見えると言うか、実際はどうだか知りようもないが、その疑惑だけで浅ましさを感じてしまい、どうしても登場人物の心理に対して距離を感じてしまう。

人物の心理はコマに描かれていることが全てであり、奥行きがない。設定が必要十分すぎるのか?

ところで、なぜ本作の白眉の部分が、長崎尚志ではなく勝鹿北星がもたらしたと思っているかと言うと、勝鹿北星ラデック鯨井名義で原作提供しているSEEDの1-3巻を読んだときに、MASTER キートン 1-3巻を読んだ時と似たような空気感を覚えたから。SEEDは出版社が集英社であり、長崎氏は小学館のスタッフであったことから長崎氏は関わっていないと考える。

そしてさらに蛇足を加えると、SEEDも4巻以降はそれまでのワクワクが失速して行った。あれか。「企画会議の時に思ってたほど、うんちくネタは溜まってませんでした」なのか?最初は高精度にヘッドショットを繰り出せるが、3, 4人倒すとその能力が消えるタイプの念能力か?

天才 佐山聡でさえ気功波を使わなかったんだから、修行もしてない小中学生がかめはめ波を撃てるわけがなかったんだ。それはまるで、大学合格に憧れながらも勉強をしない学生のようではないか。10kg減量をしたいと言いながら毎日2000kcal以上食べてスマホ見て寝るだけのスマホ食っちゃ寝太郎ではないか。

それが2020年の気付き。

炭治郎のように強くなりたいちびっ子たちは、まず走り込みやアジリティトレーニング、ハード過ぎない筋トレをすると良い。1日に全部頑張るのではなく、メニューを組んでやること。ずっと全力でやり続けるのは難しいので、オフ日を週2日ほど入れ、トレーニング実施日において2週間に1回ぐらいは、先々週よりも時間や強度や回数を上回れることを目安にすると良い。

かつては学童が筋トレをすると背が伸びないと言われていたが、適度な筋トレは成長ホルモンの分泌を促していいらしい。もしかして夜もよく眠れるのではないか。その際、カルシウム、タンパク質の摂取はしっかりとされたい。日光に当たることも忘れずに。

政治家が経営企画・代表取締役みたいなもので、官僚が事務・営業・運営・実装者みたいなもの?

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英語の勉強って歌や楽器の練習と似てると思った。

リズムと抑揚をまずキープ。

聞いてる側は、音程よりもリズムが崩れるとノリが崩れてまともに聞けなくなる。

速弾き (なめらかにしゃべる) ができないうちは、BPMを落としてまずゆっくりと正確に、しかしリズムは遅いなりにキープして弾くことが大事。TwoSet Violinも言ってた。

If you can play it slowly, you can play quickly.

Practice 40 hours a day (if you want to be a better player.)

ミスタッチしたら、その場ではスルーして後続のノートに移る。弾き漏らしはまた後で、次は弾き漏れがないようにやり直す。

  • A: Shall we go now?
  • B: No, let's wait until it stops raining.

Bの発音ついては「ノー。レッツ、ウェイタンティリットゥ (wai-tun-tilit)、ストップス、レイニング」みたいに、wait until it がひとかたまりになる。話者によってどこがリンキングするから違うんだろうけども。

洋楽を歌う場合、単語の持つ音素通りに一つ一つ発音してると、小節の尺に収まらないので、音で覚えて1曲丸ごと音でマネする。歌詞の意味がわからなくても、単語の本来の読み方が分からなくても。

そして、今歌ってる箇所を口にしてるうちに、次の小節を見ておく。そうすることで、次の動作のための構えが出来て、スムーズな打球に繋がる。この辺はテニスに似てる🎾。テニスも打ったらすぐ構えておかないと、予備動作が足らずに返ってきた球が打ち返せない。

そういう感覚で英語の練習をやってると、学習の調子が出てきた。

安心感のある時の特徴として「足に眠気が宿る」がある。起きている時は、頭の眠気が足に降りていて、眠くなる時はそれが頭に戻ってくる。この状態の時、入眠時の寝つきが凄くいい。

こんな風に「眠気」を一時的に退避したり戻したり自由自在にできると仮眠の時とか便利なんだけど、修行が足りなくてそこまではできてない。

レベルが低いときほど自分と相手の能力を正確に測れないのなんでか分かった。自分の中の情報が足りないんだ。

自分の中に

  • Aが100
  • Bが50
  • Cが20

あって、相手の中に

  • Aが60
  • Bが80
  • Cが100

みたいなステータスがある場合、少なくとも、こちらが全容を把握してるAについては、相手の能力範囲は見て取れるし、Bのうち相手の30は未知だけど、「自分と同等かそれ以上」ぐらいは言える。Cに関しては「自分はCについて専門外なので相手がCについてどれだけ詳しいか分かりませんが、自分の知ってることは全て知ってる感じがします」とは言える。これが、自分の中にCが1とか5とかしかないのに「オレはCに詳しい。オレはストリートスマートだ」とか思っちゃってると「あいつはCについて、勉強はできるかも知れんけど、オレより詳しくなさそう」ぐらいしか分からないのではないか。全体ボリュームが分かってないから。

格闘や戦闘も同じだろうと思う。技の幅が狭く、精度が低いと、同じレベル以下の相手の能力しか測れない。

そういった点で、ある分野について1〜100までカバーしたテストを受けることは、一つの統一的なスケールで客観的に自分の力量を測れるのでそれ自体は良いことなんだな。

コミュニケーション力、というやつも例えば

  • 声は小さくないか
  • 目を見て話しているか
  • 論理構成はできているか
  • 自己開示と質問ができているか
  • 賛同や提案を示せているか
  • 事実と感想を分けて話ができているか

など項目を分けて、コンピテンシーみたいに、または、お笑いの審査みたいに、各評価軸ごとにスコアリングすることで、それっぽい評価ができるのでは。

なーんてことを考えてたんだけど、人事の専門書には100年前から書いてありそう内容だな、と書いてみて思った。知らんけど。

人事評価はもういらない

人事評価はもういらない


「強くなりたければ、自分の弱さを知れ」ってのは「まず、100がどのくらいの強さかを知れ。物差しを手に入れろ。味わえ。触れろ」ってことなのかな。

勉強して知識の幅を広げたり、試験を受けたり、強い相手と戦わないと、体感しようがない気がする。

「できる/できない」「わかる/わからない」「負けなかった/負けた」これらのうちの後者が大事。後者が体感できる、ってことは、物差しを手に入れた、っとことなのかな。

そして、恋愛もまた、しかり。なのですかね。

タイマーをスタートさせるとやらなければいけないのでポモドーロタイマーをスタートさせられないで1日が終わる。

タイマーは強制の象徴に成り果てた。帝王のようにそこに鎮座している。高名な精神科医は言う。「やる気が起こったら行動するのではなく、行動してやる気を起こすのです」。わかってる。わかってるんだ、そんなことは。マイナス5度の外気の中を10分や20分歩いたところで死にはしないことも。

かくもシステム1は強力である。英雄はこのシステム1をうまく使い、システム2を押し進め軍略や研鑽に励んだと言う。金、性欲、名誉、支配、美食…。彼らは感情を乗りこなし、欲望という名の海岸沿いをドライブしていた。ギアチェンジもお手の物だ。

マイト一発ぶちかませ。滝に打たれろ。炎を燃やせ。闘魂注入だ。いつ何時、誰の挑戦も受けろ。

うるさい!は〜お茶漬け食べたい。オレはただ、一杯の、400kcal程度のカロリーがあればそれでいいはずなんだ。

そうだ。瞑想しよう。ブザーが鳴ったら開始の合図だ。30年間のゴールドスリープだ。目を瞑ったら、そのまま静かに。海の底に沈むように。