昔ログインっていうゲーム・PCの雑誌があって、高橋ぴょん太と、ステルス松本がそれぞれ編集長、副編集長をやってた時代が自分の中での宝物になっている。
ヤマログ、バカチン市国などで一部に有名。つーか、ファミ通はもともとログインの一コーナーが独立したという経緯も一部の界隈では有名な話。
かつての常連投稿者たちは今どんな活躍をしているのだろうか。
サイエンス記事があったり、キノコの型取りの特集 (「知らなかった方がよかった世界」というコーナー。本当に誰も知らない界隈の特集をしてた) があったり、CDレビューもあった。
CDレビューでは、当時、奥田民生がユニコーン解散後に出した「29」について(どのライターかは分からず未だに知りたいのだが)、「ユニコーンを解散してまでやりたかった音楽がこれなのかと残念な思いだ」というような感想が書かれていたのを強く覚えている。
そんなことが書けるくらい自由でかつ、責任感のある誌風だった。それが読者に伝わるほど。
名物編集者も多かった。雑誌を読まなくなって久しいが、あんな編集方針をもった雑誌は二度と出ないんじゃないかと、廃刊後、寂しくなったものだった (アスキー社の方針でエロゲー専門誌に成り下がった際には名物編集者も大量に離反していた感があった)。
しかし、日本戦後サブカルチャー史という某局の番組のとある回で雑誌特集があったが、雑誌黄金期にはどうやらそのような自由な誌面・編集方針をもった雑誌は数多くあったようだ。
ログイン廃刊後、高橋ぴょん太編集長は「DE (Digital Entertainment)」という、これまた尖った構成の雑誌をアスキーから刊行していた。季刊であり惜しくも4冊ほどで廃刊になってしまった。「エンジニア泥酔対談」というコーナーがあり「エンジニア同士で飲んでると後で『あの時の話面白かったなあ』と思うことがある。なのでこれを録音しておいて紙面にしたら面白いんじゃないかと思ったのだ」というコンセプトで、これなんか今のエンジニア系ポッドキャストに通じるものがある。
高橋ぴょん太は、早くからDOS/V機とインターネットの可能性を強く打ち出していて、先見の明があった。ネットに繋がってないコンピューターは意味がないと言っても良いほどだ、とも書いていたように思う。ところで、ログインや pyonta.com に掲載されてた「ゴメンそれオレ」はまた読みたいと思う良コンテンツだった。
なんだろう。エンジニア集団による雑誌やサイトか、またはコミュニティか、なんか分かんないけど、またそういうのが来るんじゃないか、今後。
もしそんなのが出来たら楽しそうだな。大学の頃組んでた、全員作詞作曲ができるメンバーでバンドみたいな感じで。
- 作者: 飯野賢治
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