積ん読って素晴らしい。
世界地図に空白地帯が見つからないこの時代でも、
AIがなんでもやってくれるんじゃないかと期待が膨らむこの時代にも、
家の中で手を伸ばせばそこにある未知に触れられるんだぜ。
手が届く未知のストックだ。
豊か豊かでしょうがない。
ワクワクを袋に詰めてるようなものだ。
そう考えると、図書館や本屋に行くとワクワクして仕方ない理由も理解できるな。
ここにはミサイルも銃弾も飛んでこないから、 クソみたいな国だと思ってたけど、本当はキラキラと輝いてるのかもしれない。 もちろん、全部がそうではないのだけど。 誰かが必死に頑張ってくれてるおかげで、今日も安心して眠られる。
美術館へ行ったときは、ほんとうは床に寝転がったり壁をよじ登って体を張り付けたりして、美しいものを収めるこの大きな体と一体化したいといつも思う。
二十歳になった時に
「え?二十歳ってもっと大人だと思ってた!大人に見えてた!中高生のとき見てたお兄さんお姉さんのような大人に、自分はなれてない!🥹」
と驚いた気持ちを忘れてしまっていたことに気づいた。
でも40を超えている今、20歳前後の若者を見ると
「え?オレが20歳のときはもっとダメダメやったんやけど、なんでこんなにしっかりしてるん!」
と思ったり
「あ、あの頃大人に見えてた二十歳のお兄さんお姉さんも、こんなふうに仕事を任せてみると未熟なところがあったんだなあ。オレも歳とったなあ。そしてオレも全然未熟だなあ」
と思ったりして、なんなんだろ!?個人差が大きいのか? よくわからんけどあの時の「大人に見えた二十歳像」の正体はどこだ?幻想か?
年齢を軸した数直線を置いて、自分をa, 二十歳像をxと置くと、
みたいな感じ。 心理学で何か効果の名前がついてそう。
なんであれ、よく知らない相手のことは正しく評価できないので、えーと、そんなのまあ別に正しく評価する必要もないんだけど、だから、その、別にいいんじゃない?楽しかったよねあの頃は。。
格闘技で顔面ありルールは基本的に危険で、長期的に頭部に衝撃を受け続けるとジワジワとダメージが蓄積して、やがて様々な脳機能障害を引き起こす。
では頭部または顔面への打撃をルールで禁止すれば安全性が高まるのではないか?また、硬質プラスチック・ゴム・綿・革でできた防具で頭部を保護することで衝撃を緩和できるのではないか? 顔ナシルールでは確かに安全性は高まるものの、テイクダウンやパワースラム、パイルドライバーで床に打ち付けられれば首がよほど強くない限り、やはり頭部にダメージを負う。 防具をつけた場合でも、ボクシングのグローブよろしく、場合によってはかえって揺れが大きくなる可能性がある。
よって、危険性を排除していけば、様々な技が封じられることになるが、ところで格闘技の根底には武術があり、その技の目的とは基本的には護身である (徒手格闘の場合。人体の殺傷や損壊を前提とするなら武具、武器を使うべきである)。 護身とはすなわち、緊急時に対人で相手の攻撃を防御または回避、そしてそのための攻撃を想定するものである。 競技の外で悪意のある存在から身の安全を脅かされた時、それが至近距離で逃走不可能の場合は応戦せざるを得ない場合もあろう。 この場合において、対人以外で積んだ訓練は基本的には効果は限定的またはうまく行使できない。 人間は訓練道具とはかけ離れた動きをしてくるからだ。
もし格闘技を身につける目的が護身技術の体得であれば、やはり対人訓練は外すわけにはいかない。 しかし、実践形式の訓練を行うのであれば、前述のように訓練相手に脳・その他内臓の長期的なリスクが生じる。
解決策は何か。
その答えとして、格闘技パートナーロボットの開発に期待したい。 映画マトリックスではバーチャル空間で格闘技訓練を実施していたが、実際に人の脳に仮想的な格闘技対戦の映像や五感を流し込めるようになるまでには途方もない時間がかかるはずだ。 格闘技パートナーロボットであれば、脳にネットワークを繋ぐよりは時間的コストはマシであろう。
二足歩行ロボットはボストンダイナミクス社の動画を見ての通り、人間に近しい動きが実現できてきている。あとはアレに格闘家の動きを機械学習させたデータをインストールすれば、痛みを覚えない格闘技の相手ができあがるといわけだ。 生成系AIを応用すればリアルタイムに格闘家の動きを生み出していく未来も期待できる。
そんなわけで、おそらく現場作業用支援ロボットやセクサロイドよりは小さな市場になると思うが、カンフーロボがやってくる未来を願う秋の夜長であった。
-- やがてそれは軍事転用され…否、軍事用に開発されたものが民生に落ちてくるのが先やも知れぬ…