チラウラヤーン3号

その辺のプログラマーのチラ裏です。

ソフトウェア開発、工数にしろ費用にしろ見積もりがとても難しいのは「こういう感じの面白い本を書く場合、どのぐらいの日数があればできそう?」という問いに答えるのに似ている。

そんなの書いてるうちに想定外事項も出てくるし、話の辻褄が合わなくてなって調整しないといけないとこも出てくるから、推定するのが難しい。

あー、でも、だからこそインターフェース設計が大事になるのか。アウトラインが。

データ構造とアルゴリズムもなんかに例えられるかな。パッと出てこない。

最初の話に戻ると、ヒット作をコンスタントに作れる売れっ子作家やミュージシャン、映画監督は一定数いて、要するに「プロというなら、そのぐらいのプロになれ」ということが求められている気がした。

安定した依頼の来るそんなプロにも2種類あるように思う。

1) ヒットの法則を知ってる人

なんとなくルーツ作品に精通してる気がする。 商業企画で他社から作品を求められても客に刺さるいい作品を出せる。

桑田佳祐とか奥田民生とか、三谷幸喜とか。

2) そこそこのクオリティを、予算と期間の枠の中できちんと納められる人

堤幸彦とか三池崇史とか菅野よう子とか。

いずれにせよ、再現性のある高いスキルレベルがあって、界隈の教養に優れているような印象を受ける。

ということは…プロに大事なことの一側面は…その仕事が好きで好きで、読み込んだり聴き込んだり、見まくったり、練習しまくったり、することなのかも知れない。

割と月並みな結論になってしまった。

要するに、「見積りなんて難しくて当たり前なんだよ、できねーよそんなの」と言いたくなるのは仕方ないとして、現実的に見積りが必要な場面からは逃げられないので、やはりスキルを上げて、想定力を広げて、いっぱい仕事をして、他人の優れた仕事の仕方もいっぱい見ていくことが、見積り力を上げるためのシンプルな努力の仕方なのかも、という話。