チラウラヤーン3号

その辺のプログラマーのチラ裏です。

元気がなかったのでヤッターマンのオープニングテーマを聞いていた。自分の世代ではないのだけども。

シャウトまでいかない絶妙に抑えた唸り声と咆哮がクセになる。初っ端の盛り上がりを過ぎると、滑らかに演歌調の歌唱法にスライドするところもまた変化と技巧に富んでいて楽しい。

絵を見ていて思ったのが、コスチュームデザインが意外とタイムレスなデザインで、今見てもダサくない。メカや武器のギミックにケレンみがあり、設定といいキャラ付けといい、構成そのものがかなりアーティスティックである。敢えてやってる部分に関して、伝わる人にだけでも伝わればいい、という作りはウゴウゴルーガ的、とも言える。

ただ、中身をちゃんと見たことがないのでヤッターマンの出自や物語の主題、敵の目的などはわからない。多分、病が先にあり、その後に医者が誕生したように、悪が先にあり、正義がその後にあるのだろうと想像する。分かるか?泉。我々は本質的に手遅れなんだよ。先行して手を打つ方法が知りたければ荒巻と草薙に聞くといい。

悪は常に先行する。そういう意味でも、何かを常に革新していくのは、エナジー豊かな悪の側であり、また、何かを常に革新できるものは悪の側面を備えるとも言える。

成長への喜びは望ましいものではあるが、それを他人を打ちのめすことに向けると破滅が始まる。力は使い方である、とミヤコ先生もAKIRAの中でおっしゃっていた。

悪の影響が本体の1/10以下に収まっており、生命や財産を損害しない場合、それは世界への刺激になる、のかも知れない。いや、嘘。悪い奴は嫌いや。みんな仲良くしましょうよ。そのうち、お互いの主張で相容れないところが出てきて、対抗するか、離反するか、包摂するかを選ぶ時が来る。その時、相手からすれば私は悪側に位置づけられるのだ!逆もまた然り!宇宙空間に主従は存在せず、上下左右そのものが宇宙であり我々そのものなのだ!私はそんなこの世の法則を憎む!熱力学第二法則を憎む!

フワハハハハ!