チラウラヤーン3号

その辺のプログラマーのチラ裏です。

世界地図に空欄がないってことは、人類がまだ見たことのない大地はこの地球にはもうどこにもないってことでしょ。

飛行機のおかげで国と国との距離が縮まったし、電気のケーブルが大地や海底を這い巡って、声や表情が一瞬で伝わるようになった。手紙はもう長い間目にしてない。

音楽の鉱脈もあらかた掘り尽くされて、今ではデペイズマンの出来を競うようになった。

はー、この世にはもう冒険なんてする意義はなくて、今は知らないことでも知ろうと思えば簡単にアクセスできちゃうつまんない時代なんだなー😮‍💨

なーんて思ってた私がバカでした。20年来の積読を殲滅せんと消化に努めてみたけど、2年かけてもぜーんぜん終わらないんだもの。よくもまあ読みもしないまま、ここまで買い溜めたもんだ。

いろんな分野の古典的名著を精読しようとするだけで無人島で何十年も過ごせるどころか、余裕で人生が足りないじゃんね。そんなのこの歳でわかったなんて、ものすごいいまさらなんですけど。自分の人生の生活圏がたかだか半径5メートルぐらいだったなんて、ショック。

世界は広かった。何かを知ろうとした途端にこんなに広がるなんて。

ワシ、なんも知らん。なんもできん。

師父よ、西天はあちらですか?