チラウラヤーン3号

その辺のプログラマーのチラ裏です。

理系などとは恐れ多くて言えない道を歩んで来てしまったけど、未だに科学を始め、知識に興味があるのはきっと隣に住んでた姉ちゃんのおかげ。 (とはいえ、全然真摯に勉強して来なかったけど…)

自分が多分、4, 5歳の頃に、隣の家で科学図鑑を見せてもらってた時、花火と気圧を図示したページを見て「この矢印は外側を向いてるから、真ん中からグワーって広がることなんやな!」などと鼻息荒く、難しくてわからないことをさも分かったかのような顔をして得意げにしてたら「そうそう。よく分かったねー。すごいねー。」ってお姉さんが褒めてくれた。

それはそれはもう、最高の気分で、これからもいっぱい色んなことを理解して、覚えていって、色んな人から「すごいねー」「賢いねー」って言われたい!言われていたい!と思うようになった。

だから、レベルの高い集団に混ざった時、人からチヤホヤされない、特別扱いされないときはすごく不満だったし、悲しかった。明らかに自分より速く数学の問題を解いてかつ、エレガントな解の導き出す人達がいれば満点に近い高得点を出す人たちが存在することにも驚いた。満点に近い高得点などはまったく意識したこともなかったし、ほぼ取れたこともなかった。そんなときは、自分がそれまで誇ってたものが急に色のないハリボテになってしまったように思えてとても悲しくなった。

しかしながら、自分の中の特別視への憧れはオッサンになるまでずーっと残っていた。35の時に前職の尊敬する先輩に「君は自分を賢いと思ってるアホだよ」と事実を突きつけられ、ようやく呪縛から解き放たれた気がした。

楽になった。 それと同時に、創作意欲が減った。 もともと大した意欲ではなかっただろうけど…。

これらを通じて感じたこと。

  • 褒めて伸ばすのは大事
  • ただし増長する危険性がある
  • 上を知ること
  • 「勉強してないから出来ないだけで、いつかは自分にも」という思いを早々にくじくこと
  • 鬱屈した思いは創作意欲につながる
  • 秀でたものがなくても生きててよい
  • 見栄は不要。焦りも不要。自分が面白いと思ったものを突き詰めていけばいい。
  • 素直に生きること。嘘ついててもバレる。
  • 頭の良い人たちとの出会いは重要。
  • 憧れている人や尊敬出来る人の良い点を取り込むことは悪いことではない
  • 頭が良い人は必ずしも善人ではないし、名将とも名伯楽とも限らない。